エロール・フリンと時代活劇
〜「海賊ブラッド」他
これまた少々、いやかなり古いですが、エロール・フリン。スターが雲の上の存在として扱われていた時代、1930年代後半から、50年代始めあたりまで、ハリウッドの時代活劇でワクワクさせてくれたアクション・スター。代表作には「ロビン・フッド」や「ドン・ファンの冒険」、「放浪の王子(王子と乞食)」、そして！「海賊ブラッド」「シー・ホーク」など、帆船映画の古典も揃っています。
昔のスターらしく、調べればスキャンダルまみれなお方ですが、スクリーンの中ではひたすら、甘いマスクにダンディな口髭の、明るく爽やかな快男児でありました☆「ロビン・フッドの冒険」などは、いかにも伝説通りのノリで、ケヴィン・コスナーの今風ロビンより私は好きなんですが…。最近は結構、レンタルショップやＢＳ放送、廉価版DVDでもその雄姿を見る事ができるのではないかと思います。
ただ、「シー・ホーク」は単品では今の所日本版DVDは出てない模様(レンタルはあり)。
「シー・ホーク」「海賊ブラッド」含めて五作品＋特典ディスク一枚入りの「シグネチャー・コレクション」を買えると一番いいんですけどね☆
ばら売りはしないのかなあ。私は強引に買ったからいいけど(笑)「海賊ブラッド」
17世紀内乱時代の英国、追われる身の新教徒を(たまたま)治療してやったため、とばっちりで投獄され、めげずに脱走、やがて海賊の頭目に成り上がる元お医者のブラッド先生の冒険。帆船小説の舞台はフランス革命＆アメリカ独立戦争期〜ナポレオン戦争がメインですが、清教徒革命〜名誉革命の時代も、案外美味しいかもしれません。帆船小説でいえば、ダドリ・ポープの「ヨーク物語」のシリーズがこの近辺でしょうか。「シーホーク」
エリザベス一世治下の英国。超大国スペインに直接対抗する力はなかったものの、公的海賊ともいえるフランシス・ドレークらの私掠船隊は、陰でスペインの富と力をかすめ取り、来るべき対決に備えて力を貯えつつあった。そんな時代の私掠船「シー・ホーク」号の船長の恋と冒険！当然、クライマックスはスペイン無敵艦隊との決戦。まんまドレークがモデルな感じの話です。フロラ・ロブスンのエリザベス一世も感じ出てました(*^^*)
原作は「スカラムーシュ」等で知られるラファエル・サバティーニ。
海賊ブラッド “Captain Blood” ('35)/ワーナー・ブラザース/白黒/監督マイケル・カーティス/音楽エリッヒ・ウォルフガング・コーンゴールド/出演エロール・フリン、オリヴィア・デ・ハヴィランド、ライオネル・アトウィル、ベイジル・ラスボーン他 シーホーク “The Sea Hawk” ('40)/ワーナー・ブラザース/白黒/監督マイケル・カーティス/音楽エリッヒ・ウォルフガング・コーンゴールド/出演エロール・フリン、ブレンダ・マーシャル、クロード・レインズ、フロラ・ロブスン、ドナルド・クリスプ、ヘンリー・ダニエル、アラン・ヘイル他
活字と銀幕のトップへ
ホームページへ