〜first impression〜

　「定番シリーズ」になってお安くなりました(定価で1980円)。しかもその半額の中古を発見したので(笑)、ようやく私も手を出してみました。
　「４」より後になりましたが(苦笑)

　WinXPでの動作保証は実はないのですが(XPで動かすための注意点は書いてあるけど「絶対動くとは限らない」とも明記されてます)、幸いウチのXPマシンではスイッと動きました。
　らっき〜☆

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　シリーズ中唯一、PC版しか出ていない作品。
　なるほど確かに、「３」だけ風合いがちょっと違う…。
　コーエーといえば劇画調、でなければ少女漫画調(最近は増えてきた)な顔グラと相場が決まっていたのだが、「３」だけがひどくリアル志向な、実写と見まごうグラフィックで。
　しかも画面が妙に小さい。800×640ピクセルが限度で、それ以上の大きさのディスプレイだとフルスクリーンに出来ない仕様。おいおい…
　システム以前に、インターフェイスからしてほんとに地味だ。

　ただし。
　「４」のあまりにコッテリ味の絵柄やイベントに疲れた心には、みょーに安らげるものがあります。どうやら強制イベントは僅かしかなく、自由度の高さはかなりのものらしい。淡々と、コツコツと商売をしたり冒険をしたり…
　言語スキルとか知識スキルが足りないと(お金と時間を費やさないとスキルも入手できない)、ちっとも情報もあつまらなかったりと、システムは結構新奇でキビしい(足を踏み入れるだけで見つかるモノもあるんですがね)。

　そのくせ時々、へっ！？と叫びそうになるような選択肢とかＮＰＣのセリフが登場して、おっ、やるなコイツ…と思わせるが随所に出現。
　たとえばスポンサーと契約中に、平行して二つ探索契約できないかな〜と思って、よその街の別のスポンサー宅を訪れた時。スポンサーから派遣された随行の監査官(お目付け役)が「冗談じゃないですよ！」と叫び出す。
　当然選択肢の片方は「考え直す」ですが、もう片方の選択肢はなんと、「監査官をすまきにする」。
　…うわお！
　
　ちょっとびっくり(^^;)
　テキストまわり、なんかサガみたいな大胆さだわ…

　探索中のアヤしいイベントで、巫女さんに不意を突かれてボッたくられた時も、監査官すかさず「…このカネは経費では落ちぬからな」。
　監査官に限らず、頻繁に入る副官の合いの手等も、なかなか味わい深いものがあります。
　あとさりげに笑える子作りとか…(ほんとに子どもに跡をつがせたりできるんですが、演出がバカバカしくてよろしい)
　うーんこいつは、オトナの魅力…(^^;)

　酒場もリアルなようなヘンなような。
　例によって金貨数枚でお酒を飲めるのですが、飲みすぎると酔いつぶれて記憶を失うわけで。
　眼を覚ますと所持金が減っていたりするのですが(わーんドロボー！)、一度だけですが「眼が覚めたら覚えのない金貨を握っていた」ということがあったりして、ううう酔っ払ってナニをしてたんだ自分は(爆笑)
　ライバル(実在の)に酒場で出会うと、インネンつけてケンカふっかけることもできるし(いいのかオイ)。先日などクリストバル・コロン(コロンブス)に一騎打ちをしかけてノシてやりました。「オレには大きな夢があるのにこんな所で邪魔がー」とか言って泣きながら去ってゆきましたが、そのせいか、1492年になってもまだ新大陸発見の報が入らず、我がプレイヤーキャラクター「エミリオ」君が先に新大陸に到達してしまいました。ふっふっふっふっ。

　あと、NPCのネーミングに「他の大航海時代シリーズの縁者？」と思わせるものが多いのもお楽しみ。特に若き日の「あの」ロッコは、本人を配下にすることも可能。

　いったいどうすりゃクリアに持ち込めるのか、今回攻略本買っていないので実はイマイチわからないんですが(爆)、とにかく意外と楽しい出来なのでした。特に「４」の濃くて強引なシナリオ(誰でやっても世界制覇しないと結局クリアできない)に違和感を抱いた人には絶対オススメ！操船もマウスで方向を導くだけと至ってシンプルなので「４」の操船・航海士配置システムが面倒に感じた人にもやっぱりオススメ(それは私だ両方とも…)。
　まあそれだけになおさら、「２」における自由度とストーリー性のバランスの絶妙さに、あらためて、しみじみと感心させられたりもするのですが…(笑)

　キャラメイクも、自分でやらずに既成の初心者用キャラクター「ラモン」か「エミリオ」を使えば少しはラクだし(この二人は所持金やステータスなど優遇されてます☆)。慣れてきたら逆に、自分でキャラメイクして茨の道を歩くのもいいんだろうな。
　さあ当分は、楽しめそうだ、ふっふっふっ♪

(2004.11.17)